アルミ缶の上にたくみかん

2017年7月16日 早月尾根→剱岳→剣山荘 日帰りピストン(結果、失敗)

結果、失敗でした。

いろんな要因があります。

天気
平蔵の頭までの渋滞
登山靴選び
荷物の重さ

降りてくるときは辛かったけど、
時間が過ぎて冷静に考えてみれば
自分なりにはまた一段回成長できた山行でした。

ということで記録を残しておきます。

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移動

山梨を通過して、新穂高入り口の平湯から栃尾を左折し、
神岡経由で富山に入るルートです。
これが1番疲れました。
10時間くらいかかったでしょうか。

ちなみにいつも入っている皇居前の国道(半蔵門側)は
国道20号線と書かれているのですが、これをずっと辿りそのエンドまで行きました。
エンドは諏訪湖を峠越えした後に国道19号線とぶつかる道です。

ちなみに山梨県では道の駅はくしゅうを通るルート、
甲斐駒ケ岳にもいけちゃいますし、その先は右斜前に蓼科山が望めます。

もちろん富士山も後ろに。
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甲斐駒ケ岳
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そして、移動終了(早)

アタック開始

少し仮眠をして、午前3:10くらいにアタック開始です。
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試練と憧れ。今日はこの意味がめっちゃわかりました。
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仏像?の目の前を通るからかいつもこのスタートが不気味で
嫌になります。 f:id:tacumix:20170717155239j:plain

見えてきました、剱岳
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猫又山にかかる雲。
嫌な予感がします(昨年、富士山の笠雲では暴風雨に見舞われました)
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標高1800mオーバーから残雪が登場ですが、
さほど多くはありません。
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こちらもトレースがしっかりあるのでアイゼンはいりません。
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早月小屋に着きました。
小屋の主人が言うように小屋前のアイゼンは必要そうですが
そこまで雪は多くありません。
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大日岳方面にも雲が剱岳方面に向かってかかってきています。
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まだ大丈夫そうな剱岳
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とはいえ、猫又山を振り返れば(゜o゜;
いつの間にか積雲っぽいのがかかっています。
大荒れの予感
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最初の岩登りです。
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雪渓を渡っていきます。アイゼンはいりません。 剱岳がガスりはじめました。
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ガス真っ只中でピークを目指します。
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シシ頭付近で岩場から急登の雪渓を越えなければならず、
ほかの人はアイゼンとピッケルをここで装備していましたが、
あとから来たトレランルックの人が右上にある岩場を超えて見事着地されていたのを
見て、マネしました。
ほぼクライミング的なスタイルになりましたがアイゼンをつけずに
登ることができました。この時点でアイゼンとピッケルが不要になりました。
結果論ですけどねw

すでに山頂に着いた頃には暴風雨でしたが、
剱岳登頂です。5時間10分ちょいでした。
それにしても脚が太すぎますね。
山に登るとこうなります(^_^;)
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立山方面へ

今日の目標は剱岳登頂ではなく、立山に行くことです。
結果として冒頭にもあるように雄山にはいけませんでしたが、
このときはひたすら前しか向いてなかったので行く気まんまんです。
別山尾根に向けて下山開始ですがこのとおり、ガスまみれです。
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岩が乗っているのがおもしろく撮りました
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別山尾根といえば一般ルートで国内最難関を誇ると言われる
カニさんシリーズがある場所です。
剱岳からの下山はカニのよこばいを通ります。
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平蔵の頭ですが、前の初心者パーティ6人?が
安全確保を最優先に行動中(具体的には一人が登りきるまで次の人が
岩場にとりつかない、クライミングしている人は鎖にビレイするなど)
のため大渋滞が発生しています。
難しいですよね、たしかに安全は最優先ですが、
今日は悪天候で体感温度も低いので後続の10人くらいがひたすら待っていることを
考えると「さっさと登ってくれ」って思ってしまうのは私だけではないかもしれません。
ちなみにすぐ後ろに待っていたガイドパーティはエベレストに2回くらい登頂された
有名なガイドさんらしいということですが、さすがにイラついてました(;・∀・)

まぁ気持ちはわかりますが、ゲストがいるのですから怒りの感情は殺して
待ち時間にゲストと会話しておく方がいいのでは??という意見です。
所属していたダイビングサークルでこれやったら僕は半殺しされてます(リアル)

イライラしているので気分転換に道中で見つけたハクサンイチゲを載せますw
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…以上です。
結局この先はずっと暴風雨で、ピークに出れば台風並みの風が遅い、
剣山荘になんとか着きましたが体感したこともないような大粒の雨が襲ってきてしまい
その先に進むことはできず、撤退を決意しました。

再び馬場島に向けて

前剱の取り付きでライチョウさんに出会いました。
僕にとってライチョウはゲン担ぎ=安全な登山ができる証です。
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前剱手前ではさらに早月尾根の鎖場で抜かしたおばちゃんパーティに遭遇
今から馬場島に向かうことを伝えると、この上なく心配してくださって
持っている食料をくださると仰るのです。
最近は登山中は食欲すらわかないようなシステムになってきましたし、
人に助けられてしまうのは、箱根駅伝で監督がランナーに触れることと同じ
意味を持つので丁重にお断りし、お気持ちだけ頂戴することになりました。

先週までは山での挨拶がどうのこうのボヤいていまいたが、
こういう優しい方々に逢えると思うと生きていてよかったと思います。
このブログは全然有名ではないのであれですが、あえてここでも御礼申し上げます。
ありがとうございました。

話を戻しまして、前剱山頂に着きました。
どうやら前剱に登れるのは剱岳に向かう登りルートだけのようです。
下山コースは山頂直下にありました。
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写真ではこんな感じですが動画ですとその暴風雨のレベルがハンパないっす


暴風の剱岳界隈

そして最後の難所:カニのタテバイです。
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見上げれば壁。
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取り付いても壁。
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よくこんなルートを作ったものです。
それにしてもこれが無かったら誰も登れなかったと思うと
剱岳が難攻不落というのも無理ありません。

それにしても暴風と雨で手元・足元が滑り、体は煽られ
さすがに今回は墜落するかと思いました。

再び早月尾根に取り付くとまたライチョウに出会えました。
文字通り、不幸中の幸いです。
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早月尾根のライチョウ

帰りはいつも通り本当にしんどかったです。
幾度の大雨に打たれ、直径1cmくらいの根でも滑り、それで脚を擦り切り。
「もう二度と登らねー」
と思いつつもこうしてブログを書いているとそれも含めて勉強になったなと思いました。

帰りは馬場島のお風呂に入りました(500円)が、いい湯でした。
そしてむかつくくらいにガスがなくなり始めた剱岳周辺
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問題は実家に戻るルートなのですが、
東海北陸道と違い、富山から神奈川は本当に不便です。
なんせ100kmくらい北上して新潟から上信越道に出ないといけません。
そこから長野→群馬→埼玉→東京という順で南下せねばならず
下道の行きよりも100km以上長い466kmでした。
さすがに疲労が半端なく、PA・SAを見るたびに仮眠してしまい、
当初は午前1時に戻る予定が午前6時に戻ってきてしまいました。

今は機材を天日干しして書いています。

さすがにもう悪天候での山行は懲りたので、次回からGPVを寸前まで観て
判断したいと思います。